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再会してきました!

感動のあまり昨夜のfacebookにも投稿しましたが改めてすごく実感したこともあるのでBlogにて…。考えればこれまで特に理由はなかったのだけれど「なんとなく」と思いながら気づけば長い月日が経っていてこれもまた「なんとなく」というか理由はおそらく僕も昔に比べれば少しは落ち着いたかしたことと、出合った頃の友部さんの歳に僕がなったこともあるかもかもしれないけれど20年ぶりにふと会いに!と友部正人さんのニューアルバムの発売コンサートに行ってきました。 会場はこのコロナ禍にあっても「ここなら大丈夫?」っと思えた大阪の片田舎のすばらしく大きな築30年以上というログハウス「氣遊」。もちろん少人数・完全予約制のコンサート。ワクワクします! 会場時間を少し過ぎて入ろうとすると入り口にはたまたまながら電話中だったいきなりの由美さん(プロデューサー)…電話が終わってちょっと恐る恐る「タケダですー…」っと声をかけると…「わかるわ!(笑)ちょっと丸くなったわね!(笑)」っとあっさり(笑)気さくな由美さん!(出身は関西です(笑))

そのまま由美さんに案内されて会場2階の楽屋へ! 階段を上がって部屋に入るとそこには大きなソファーに座りギターを抱え静かに今夜の演奏曲を決めてるような様子の友部さん。そのたたずまいは僕の知る以前と何も変わらずしばしボー然としていると、「ともくーん!珍しい人が来たわよ!」っと由美さんが声をかけてくれて顔を上げた友部さんは一瞬の沈黙のあと「あっ、タケダくん?わーっ!久しぶり!」…「すみません、ご無沙汰してました!」…もう半泣きです(笑) さすがはミュージシャン、あっさりと再会を済ませ(笑)会場に降りると予約された座席はほぼ満席…。「ここに座ったら?」っと優しい由美さんの案内でとても座り心地のいい椅子に座ると後ろにはおいしそうな食べ物や飲み物が並んでいます。(やっぱり僕の好きな小さなコンサートはこうでないと(笑!))開演時刻になって暖かく拍手で迎えられた友部さんが登場。 少しギターをチューニングし「どうもこんばんは。」っとひと言つぶやいて一曲目、そのまま2曲3曲と淡々と歌い続けるその姿と歌声は当時僕もバンドの一員として活動を共にさせていただいていた頃と少しも変わらずタイムスリップ! コンサート中は「無」になって友部さんを見つめて聴いていました。一部の最後に「今日は久しぶりの人と会いました。」とちいさくつぶやいて僕にもとても思い出深い「夜よ明けるな」を歌ってくれました(全泣)。休憩をはさんで2部も素晴らしい曲と歌声は続きます。この居心地のいい場所で友部さんの歌を聴いていると4時間でも5時間でもいいや!っと思ってしまいます(笑)今夜は二部構成+アンコールも2曲。僕にはとても短い時間でしたがおそらくかなりたくさんの曲を歌ってくれました。ライブ後は少し残らせていただいて少しお話をさせていただいて帰路へ。乗り込んだ車内で「ねっ、会いたいと思う人にはすぐに会いに行ったほうがいいよ!」っと嬉しそうな顔の嫁さんにも諭されて…なんともな「いい夜」になりました。

今となってはなかなか僕のこれまでの活動と言うか動きみたいなものを知ってくれる人は少なくて、せっかくなのでたまにはこのBlogのような形でお話しすることになるんですが、幼少期より釣り好き、10歳からドラム好き、で、酒は飲まず趣味はほぼ釣りのみ、20代で上京後プロのバンドマン(演奏家)として活動することになるバンバンバザールへの加入、そしてこの友部正人さんとの活動時期を含めた数年間はそれはとても内容が濃いもので(自分では10年以上分の経験をしたと思ってます!)ミュージシャンとしても仕事人としても実に様々な経験や思いをさせていただいたと思っています。結果自分なりのストレスのせいなのかとんでもない急病になって入院。その後は「全部やめる!」と半ば飛び出した感じで東京を後に。大阪に戻って30代前半の数年間は「自身最も最悪の時期」を経てその後は元々大好きだった釣りが仕事になって今に至るんですが釣りに全精力を向けたこと以外にも30代40代は音楽に対して様々な「わだかまり」があって、頑張ろうかと思う反面、あまり目立つところでドラムを叩く気にもなれなくて…。お陰様で52歳、今この様ななかたちでBlogを書かせていただけている喜びと言うか、バンド時代の相当な頑張り以上?の力でGo-Phishもしてますので今ではなんとか人並みには生活ができていることをとても嬉しく実感出来ています。みなさん本当にいつもありがとうございます。

50を過ぎ多少のゆとりのせいかと最近はドラムもわりと(結局やめれません(笑))叩くことになってきて「たこさん」はじめまた様々な人たちとの演奏を楽しみ初めているんですが…。「音楽9割と残り釣り」から「釣り9割と残り音楽」へ…経験上「五分五分は絶対にない!」っと思っていますが、何せこの時代、もしかすると「経験値と年の功?」で多少はうまくやれるかなとも思っています。十年ひと昔×2回…1900年代のバブル後の不景気と2000年のMP3解禁の影響その後のネット解禁は音楽業界にも大きな負の流れを生み、時代は大きく変わりました。当時は若く一生懸命だった僕でさえ「そのうちにミュージシャンなんて必要なくなるよ?」とささやかれて「ホンマや?」っと少し思ったりしたことを思い出しましたがその後ある意味現実?でも今となっては結果「いい音楽好き・いいミュージシャンが残ってる」という事なんですけれども(笑)

釣りで古くから僕のことを知ってくださっている皆さんはよくご存知かと思いますが僕の釣りには「真面目なところとおもしろいところ、しんどいところと楽なところ」と相対するかのような二面性があって(自分ではこの絶妙な感性がいいと思ってますけど(笑))これがGo-PhishやTAKEDACRAFTにもうまく反映されているところがストレスのない理由かと自負していますが、こと音楽やドラムを叩くことにいたってはただただ真面目に&センス命と思っていてて出来る限りの妥協はせず取り組んだことでいいこともヤなこともたくさんありました。ドラマーとしては世界を揺るがすほどたいしたことは出来てはいませんが、”音””へのこだわりや”やること””へのこだわりは人一倍あります。そんなエネルギーがきっとGo-Phishにも活かされているんだと思います。「釣りを仕事にするには大変でしょう?」っとかと言われることもありますが、いえいえぜんぜん?だって「好き度合いが違いますから(笑)」やればやるほど釣りが、釣り人としての自分が好きになります(笑)。 先はどんどん見えるのに終着点は依然見えないというところが最高です!! ちなみに音楽をする上で僕には「アマチュア」という言葉は存在しません。10代はともかく、アマチュアかプロかは「周りが決めること」。どのような環境であれ自分は常に自分の上を目指しやがて自分の思う高みや頂点を目指すことが音楽や芸術を創作するうえでの最も重要な事だと思っています。事実「私(僕)アマチュアですので…」っと最初から言うミュージシャンでこれまで音楽的に尊敬できた人はほんの数えるほどわずかです。

昨夜友部さんに会えたことでそれまで会いに行かなかった自分と行けなかった自分と「なぜ僕は今こうしているんだ」という疑問に完全な答えが出ました。「今の自分」とは自分を理解し学び自分が出来ることを最大限に行い生きている結果。これは残念ながら「自分一人だけで自分と向き合うことでしかできないこと」です。友部さんは(もうずっと)長い間たったひとりでこれをしてきてるんだと思います。僕は音楽やバンドの良さも怖さも知っています。だから僕はひとりになってGo-Phishを作ってようやく音楽だとか釣りだとかの奥にある「自分」が見え出したんたんだと思っています。だから音楽で釣りでこれまでにも目一杯経験したことすべてを理解し学び反省しこれからもさらに自分に正直に、自分に向き合い、自分を褒め、自分を叱り、おぼろげながらも見える高み・到達点へ向かって行こうと思います。「僕の頭は僕の心、だから頭の中は誰にも触らせない」…Go-Phish武田栄もドラマー武田栄もまだまだ忙しくなりそうです!

世の中コロナでいろいろとありますが僕はひとえに「強引に時代が進んだ」んだと思っています。幸いにして釣りはブームとなり少なからず今はその恩恵も受けていますが来年、再来年はどうかは不明? 周囲の音楽家たちにとってはとても困難な時期。周囲にはこのコロナ禍で変わった人変わらない人、えらく儲かった人やどん底になりかけている人と様々な人と出会いました。感じ方は人それぞれですが僕が経験した10代と30代の苦悩からすればまだまだ?(笑)っと自分を励ましつつ、釣りも音楽も仕事もそう、つまりは「考え方」だけなんだと思います。コロナ、「自分が生きていく」と言うことからすれば自分のこれからを心の底から真面目に考えるには絶好の機会でもあります。一日も早いコロナ収束を願いつつ。何とか自分らしく生きていきたいと切に願っています。

  • コメント ( 3 )

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  1. masaru

    その昔、大阪の小さなライブハウスでナイトトリップス(だったかと)の
    ライブを見たときに「この人のドラムはすごい!」と感動したのを覚えています。

    その後、下手くそなバンドを手伝ってくださったことも、
    ライブで上京した際は、東京のバンバン家に泊めてくださったことも、
    感謝しています。

    バンバンを辞めて大阪に帰ったときは「何か大変だったんだろうな」と
    影ながら思っていました。

    そしてその後、Go-Phishを立ち上げられているのを知り、
    僕が自分のショップをやりたいから参考に話を聞かせてくださいと
    和歌山に押しかけたときにも親切に教えてくれて、定食をご馳走してくれて、
    帰りに車で送ってくださったことも感謝しています。

    少し前からソワンとやってらっしゃるのも知っていました。
    また、武田さんのドラムを聴きに伺いたいと思っていますので、
    どうかお元気で好きにやってくださいね。

    • 武田 栄

      ありがとう!
      また会おうぜ!!

  2. masaru

    和歌山じゃなかった。
    すみません!