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御礼!

Go-Phishマルスズキロッド= The River&Surf Plugging 80S/ 90S。昨日の発売告知・予約開始以降多くの皆様からのご予約をいただいております。お客様によりましては暖かいメッセージも添えていただいています!皆様誠にありがとうございます。毎度新しいアイテムを発売するたび思いますがたくさんの皆様に何か気持ちが伝わった様な感覚になってとても嬉しく感じています。今回の80S/90S、今夏に発売しましたLシリーズ、そしてカモメトレイルシリーズ、GPglassなどなど2020-2021は新たなロッドを作らせていただきました。ちょうどいいタイミングと言いますか現代の釣り事情や技術向上に加え「僕のタイミング?」みたいなものも噛み合って少し慌ただしくもありましたがそれぞれ妥協することなく理想的なアイテムが作れました。まずはいつもこのBlogを読んでいただいています皆様、Go-Phishにご理解をいただいていますアングラーの皆様への御礼と周囲の技術スタッフ、関連会社の皆様へのご協力に感謝いたしております。

「スタイルや釣り方」に関してはすぐに実践しまとめるのもとても早いものの、僕は決してものづくりには器用な方ではなく、「するするタケちゃん」の様なよほど簡単なもの以外は自分でコツコツとものづくりができるタイプではないのですがそのぶん頭の中は常に自分でも驚くほどアイデアでいっぱいです(笑)。お陰様で新しいものを考案・試作する場合も「相談」できる多くの仲間やスタッフが居てくれることにとても感謝しています。今回の80S/90Sももし100%自ら試作できる技術を持ち合わせていたら「こりゃ販売は不可能?」っと途中で諦めていたかもしれません?。数ヶ月(ものによっては数年も)これでもかとアイデアを煮詰め、形にできそうかと信頼できる仲間やスタッフに相談しながらさらに時間をかけて最善の方法を模索し作り出していく。これが僕の仕事。

これまでGo-Phishの内外で様々なものづくりを先導し参加してきましたが僕の考えるアイテムはそれが完成するまでおそらくは人一倍の努力と言いますかなかなかのドラマがあってアイテムひとつが完成する頃にはそれまでの大小様々な努力やジレンマなどドラマの集大成みたいなものになっているんだと思います。綺麗ごとかと揶揄されそうではありますが基本的に僕は「売るためだけに釣具を作っているわけではない」のです。自分が「絶対欲しい」と思うものを作りたい。もっとスマートに釣りたい!もっとたくさん釣りたい!もっと楽しく釣りたい!もっと楽して釣りたい!などなど常に動機はごく正しくもあり不純でもありますが(笑)「まずは自分が欲しいもの」しかありません。こんなことを仕事にする様になって早や20年とかになってしまいましたが、それぞれに共感していただける釣り人の皆さんがとても多く居てくださることにとても嬉しさを感じます。「良いか悪いかこんな時代」。諦めかけることも多いですが意外や意外、まだまだ強い志と自分自身を守り戦う人たちもたくさん居てくれてとても心強く感じています。

僕のような仕事をしていると「ものを作る・創る」という事がどれほど大変かということが身に沁みますしそのためにどれだけの人や時間が割かれているかを直接見てるわけですからそれはそれはより強く実感します。今回の80S/90Sの製作については実に多くの難関がありました。ブライトリバーの松本さんとはよく話をしますが「僕たちに出来ることはないか?」常に挑戦、もう常に戦い?であります(笑)新しい竿、特にオリジナルなパーツ製作などとなると製品化までの長い道のりづくりとそれなりな資金も必要。それでも賢いのか馬鹿なのか「やりたい・創りたい」が勝ちます。今回のアルミ製リールシート「REEL ROCK」のリールフット部の加工は藤原くんの「手曲げ加工」。ひとつひとつリールフットを当てながら曲げてくれています。そりゃーパーツ代のほかに「曲げ代」も払うでしょ(笑)…とまぁこんな努力を積み重ねながら出来上がります。

竿はもちろんルアーに至っては僕はタックルハウスさんに近い所に居ますのでその苦労は重々承知。ものづくりについては二宮さんとも良くお話しをさせていただくことも多くその「努力や挑戦・戦い」についてはおそらく二宮さん以下各技術・開発スタッフが最も重責を担っています。ここまでこのBlogを読んでいただけた皆様にはお話ししておきますが、「簡単に作る」という今の風潮は一見よくも見えながらも場合によってはとても恐ろしく、釣具のようなものづくりにおいては一部90年代を境に「退化の一途?」を辿っているものも少なくありません。売り場を見渡せばつい笑ってしまいそうな類似品で溢れた今の釣具界は言うまでもなく大きなとこから小さなとこまで「後だしジャンケンで得をする世の中の仕組み」は僕たちにとってもすべての皆さんにとってもやがてはこれ以上ない最悪な状態を生みだします。二宮さんの様に(僕もそうでありたいけれど)そんな巨大なものと闘いながら「残したいもの・新たなもの」を考え生み出していくことがこの釣りの世界でもとても重要なのです。

「Go-Phishの道具やスタイルを知ってまたルアー釣りを再開しました」っと言ってくださる方もいます。「見た瞬間、欲しくなりました!」と言ってくれる若い皆さんも居てくれます。とても嬉しい事です。今や「趣味の釣り」「楽しい釣り」と言えどほんの少し入り方を間違えれば本来の楽しみに1mmも触れることなく終わってしまう事もありますし僕が見る限り時代が進むほどその要素も大きくなっていると感じます。ネット時代の恩恵は「良くなったこと50%・最悪になったこと50%」もちろん我がGo-Phishも多分な恩恵を受けていますが結局のところ五分五分?たぶんネットが無くてもこの小さな釣具の世界、「伝わる人にはやがて伝わるなぁ?」っとも感じていたりします。

僕(僕達)が楽しむ釣りは趣味であり文化的要素であり社会生活への自身の反映でもあります。今のネットの中の釣りの世界をひと言でいえば「知ったかぶりの応酬!?」文化を台無しにしてしまう要素はひとつ「無知」であります。「何も知らないまま入ってきた?」「悪気(わるぎ)の無い行為」これこそが最も恐れる要素。ネットはこれを助長します。守る側にはとても恐ろしい事です。事実ここ10年でも釣りを取り巻く「いい環境」はほぼ100%汚染されてしまいました。そんな中でも「でも自分の釣りをして行く」という皆さんがGo-Phishを支えてくれているんだと思っています。正しい道を歩むには何より努力と経験。まずは率先して学び、環境を理解し馴染みそれに至るまでの時間や(釣りの場合は)多少の対価も惜しみなく…努力や苦労はすべて自分の為であります。人は食べて動いて考える生き物。なのでコンピューターがいくら行き渡ろうと全員がそううまくは行きません。人はとてもよく出来ていて、普通に年を齢りさえすればある年齢に達するとそのようなことが実感できます。すべてはやる気や情熱から始まるという事。ムダ打ちや勘違いも結果その後よくなる自分のため? ごくごく間接的ではありますがGo-Phishのアイテムやものづくりから「そういうこと」に気づいてくれる若い人達が居てくれることにも期待しています。「間接的に」!….大人の悪い癖と言いますか恥ずかしい所でもあるのです(笑) ここ数年Go-Phishオンラインショップではまた新たなお客様が増えています。とてもありがたい事です。是非僕たちの「かっこいい」を実感してくださいませ!

 

ついでながら…たまには長いコラムのようなBlogもいいかと?ここからは話は変わりましてようやく再開し始めた音楽の話…。 先ほども書きましたが良くも悪くもインターネット。知る人は少ないですが20代後半から30歳にかけて当時僕は巷で人気のバンドに居て音楽生活100%な時を過ごしていましたが残念なことに突如思い切り体を壊して入院後退団。退団の理由はおおよそこれなんですが実はあと半分はこのインターネットも理由。当時は大手レコード会社に属しそれなりに忙しくしていましたがちょうど2000年いかかる辺りからいわゆるMP3の解禁(楽曲の配信事業)がスタート、それ以前からのプロツールスなどを導入した音楽制作のデジタル化、サンプリングの波及、爆音クラブDJの台頭などなど僕にとっては「嫌なこと」が一気に普及し「こりゃあかん?」っと足を洗うに致しました。(これが真実)。10代から一日8時間ドラムをたたき練習し 必死にレコードを聴き耳と体で覚えた感覚。20代これがなんと仕事になって「最高やなぁーミュージシャン!」っと思ってましたがデジタル化し始めたことで「もうドラムいらんし、ヘタでも音痴でも録音できるし、ドシロウトでも演れるやん?これを自由な創作というならもう終わりやん?」っと強く感じてしまいまして(笑)

地元大阪に戻って2年間は何もせず数年はいわゆるMy黒歴史が始まりますが(笑)結局ドラムを叩くことは好きでやめれず30代後半からまた少し復帰?もちろん自分には完全に”性に合っている「釣りの仕事」”を主としたので音楽はあくまでやめれない自分のためにと…。結果今となってはとても良かったと実感できています。つくづく思いますが僕は「自分に正直でないと何もできない」ことがわかっていますから釣り=Go-Phishの活動は実に理にかなっているし、やめることなどまだみじんも感じません。一方音楽はと言うとあくまで自分の為だけに活動したいのでGo-Phishや釣り以外の時間でというのがまず。次いで誰にも束縛されずやりたいというのが理由。ここ15年ほどでもいい出会いや悪い出会い、大きな感動もあれば大事な友人の死などもあって正に「人生」を感じた期間でもありました。そして今、僕は自分のために自分を律し自分磨きのためにドラムを叩きます。

釣りも音楽も早くからやっていたことで本当にありがたい仲間や友人たちが居てくれています。みんなそれぞれ苦労人!尊敬し分かり合える人たちでもあります。と言う訳で僕自身はこんな状態ではありますが是非「今の感情」を大切にとも思います。お陰様でGo-Phishを通じて僕の音楽活動に興味を持ちライブにも足を運んでくれるみなさんも居てくれます。ありがとうございます。ホンマに!!

タケダさん今週末のライブ情報です!

 

 

 

 

 

  • コメント ( 1 )

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  1. 野村秀樹

    go-phish もうリールも作ろや!