2021年・僕の釣りと音楽についてのあれこれ!
先ほどは無事にLシリーズの告知も出来て良かったです。今日はあいにくの雨で釣りはお休み。事務所で一日作業中。 天気は悪いんですけど昨夜から何となく春気分で気持ちもいいのと何年かに一度くらいは僕を取り巻く事もお話ししようと思います。
昨日は僕も加入している大阪のバンド、ザ・たこさん他のライブがあってミナミのMeleという小さなライブハウスで演奏でした。コロナ禍にあって多少の「慣れ」も出てきた今日この頃、昨日は何気なくこの春の何気ないライブのつもりで僕はサクサクと演奏して帰路に。お陰様でライブは盛り上がり「いい感じ」で帰りの高速に乗っていつものSAKANAのCDを聞いて心を開放しこれまたいつもの屋根裏バーへ。バーでは久々のKさんが「栄ちゃんこれっ!」っと買いたてのこれまたナイスでマニアックなコルトレーンを2枚、早速爆音で聴きながら数十分後には気持ちよく寝落ち(大昔のジャズ喫茶なら追い出されそうです!笑)コロナはこの後どうなるかは不明ですが天候とは素晴らしいもので3月になってからは何かのんびりな気持ちにさせてくれています。若いころからの僕を知る人は今では相当に少ないのでしょうがないですが、今や釣り歴はほぼ半世紀、ドラム歴はもう40年以上! 釣りはそれこそ「好き」がこうじて行きまくり20代でメーカー勤務、そして東京でのバンド生活を経て35?36?37歳でGo-Phishを立ち上げ早15年以上(いやもっとか?)ドラムはと言うと10歳から何気に意識し始めて中学生くらいからは超本格的に練習して上京後はプロのバンドマンとしてメジャーデビューも出来てその後見事に体も壊して…とある意味お決まりコース(笑)結局また再開し地元大阪やここ数年遊んでもらってる和歌山の気の合う仲間とだけプレイ中、何の因果か昨年よりまさかの大阪最古参バンド「ザ・たこさん」へ加入。(昔を知る友人たちには相当ウケてると思います(笑))。
釣りは、楽しみ90で辛さ10。音楽は楽しみ10で辛さ90(笑)体も壊して一時は「もうこんなん嫌や!」っと2年ほどはやめてたドラム。僕などの様な音楽好きは普通もう53歳にもなればほぼ95%は惰性で音楽を聴いてるだけとは思うんですけど(笑)、この残りわずか数パーセントの感動やひらめきがあるから新旧の音楽を聴くこともドラムを演奏することもやめれずにいます。 釣りはどうかと言うとこちらは圧倒的に楽しみの方が強くて「生業にしてよかったなぁ」っと今日も実感。先日バーで出合ったんですが環境調査の仕事をされてる方と話しのなかで「僕、今は仕事でオオタカの巣を見つけるんですけど普段は山歩きやフライフィッシング、アメリカに住んでた頃はハンティングもしてまして…タケダさんとの釣りの話は面白いですね。釣りが楽しくてしょうがない理由と言うか僕にとっては山中でオオタカの巣を見つけてじっくりと近づいて最後に一眼レフのシャッターを押す瞬間、ハンティングでスコープの先の獲物を見て引き金を引く瞬間、そしてドライフライにマスが出てパシッと合わせて掛かる瞬間….結局これ全部同じなんです!」…っと。なるほど!何となく釣りだけの僕にもよくわかる感覚でした。こういう話が出来るのも「釣り」のいいところです。
僕にとってのこの音楽と釣り。つい最近までこの二つは自分の中でほぼ対極にあるような状態で20代のころなどは釣りと音楽と日々の暮らし(仕事やバイト)で少しおかしくなるほど疲れたり悩んだり。上京し音楽だけになった幸せと同時に最初の頃は「ぜんぜん金ない?」的ジレンマもあってこれまた相当に悩んだり…。いろいろあって今になって、結果僕はつくづく「出会う人」に助けてもらったんだと思っています。これまで自分にとって良いことも悪いことも相当たくさんあってもちろん直接何かをしていただいたわけではないんですが20代30代で出会った人たちの暮らしや考え方、悩みなどを見て聞いていてなんとなく「自分のやりかた」みたいなものが見えたのかな?っと…。
50をすぎて僕の考えはとてもシンプルで明確です。計算ではなく様々な経験を経て培ったというか明確になったというか…。僕の仕事は「伝えること」そして「創る」こと。釣りで何を伝えるか?「真実とその楽しみ方」。今でもそうですがみなさん世の中「嘘」に惑わされてはいけません!同じ惑わされるとしても「嘘」だと心から理解した上で楽しまないと(笑)。 僕には子供時代から大きな二面性があってわりと両極のものを欲しがったり手に入れようとします。メバル釣りとヒラスズキ釣りが同じようの好きなのも、ルイジョーダンとメタリカが同じように同一線上で好きなのも同じ(笑)経験や気付き、努力の甲斐あって正真正銘どっちの良さも知っているからです。釣りは常に真実を追求し調査し発見する。その為に必要なものは作るし専門的なものは理解していただける方達に作っていただく。そしてそれをより多くの共感していただけるみなさんへ出来る限り正しく伝える→スタイルを「創る」という作業です。 僕が思う「本当に楽しいこと」が共有できて形になって、その力がある程度大きくなれば必然的に僕らの釣り(楽しみ方)は守られていきます。今ではすっかりな「どうなんかな最近のアウトドアとか釣りブーム?」…なんですが今を時めくそんな皆さんとは明らかに次元が違いますので(笑)短時間で数多くの魚を釣りまくって喜ぶことはもう20代で終了しています。釣りをどう楽しむか?、だから僕の釣りは単に魚を釣るだけの行為ではありません。何故釣れたり釣れないかを探すこと、どうすればもっと楽に魚に出会えるか?…そういうことが僕の釣りの目的。何十年も釣りを楽しめている理由は明確で「考えること」こそが重要なのです。そして道具にこだわることにも触れておきます。少し前に本で見たんですが僕が好きなちょっとマニアックなアウトドアブランドの会長さんのインタビュー記事なんですが…「近代アウトドアのムーブメントは70年代以降の欧米のそれから徐々に日本にも入って来ていて…、で彼らがアウトドアにこだわる理由というのは「反発精神」と「自己主張」。日常生活にしろ仕事にしろいわゆる「みんなと同じこと」を無理強させられてしまう社会環境において「ここだけは俺の聖地」っとばかりにアンチ普通、日常への小さな反旗を翻すには持ってこいの行為がアウトドアであったりする。だから当然、着るもの、持つ物にも「自分」を反映させたくなる。こだわりとはその中で自分の立ち位置を示す重要な要素(モノ)なのであります。」 釣りに置き換えれば非常に良くわかりますね!Go-Phishの精神も全く同じ。必要であったりあまりなかったりするものでもたくさんの選択肢の中から自分がこれだと思うものを吟味し持つということ。「思考力と経済力とセンスの集合体=ナイスセンスなバランスであります。」そこいらあたりもまた僕には何とも言えずおしゃれやな?っと(笑) 加えて「がんばるところ」がまた少し人とは違うところも自分が自分を好きな理由でありまして(笑)…大きな魚を釣りたいから体を鍛えるみたいなことは僕にはゼロです(笑)「こんな僕でも釣れる魚、釣れる釣り、釣れる釣り方」を人の何倍も必死に考える。「人が1時間歩いて釣ったなら僕は5分歩いて釣る」…モテたいがために頑張って痩せたり身なりを整え周りを気にすることよりも、デブで不細工なのになぜかモテる方が圧倒的にカッコいいからであります(笑)…ちなみに僕の格言「人間様の遊びなので釣りは!」(笑)
ルアーで魚を釣ることが本当に好きであれば僕がやる釣りはすべての皆さんが好きになるはずです。バスのトップが嫌いな人なんて絶対に居ないはずだしドライフライの釣りも同様。メバル釣りが好きなら渓流は絶対好き、アジやチヌ、カマスやメッキ、そしてマルスズキ釣りやヒラスズキも絶対に好きなはずです。「遠いから」とか「危なそうだから?」いえいえそりゃぁ毎週のごとく遠征をする人や常に険しい場所で釣りをする人には到底かなわなくても、遠くなくても釣れるマスは居るし、磯を歩き崖を登りスリットを泳がなくても釣れてくれるヒラスズキはまだまだ居ます。 それぞれの釣りをただなんとなくイメージされてる皆さんへは是非「釣りの真実」「魚の真実」を垣間見、調べてマイペースで実践することをお勧めします(年齢は関係ありませんので)。 一方20代の終わりまでは青物はもちろんGTまで通いまくったいわゆるオフショアの釣りは今ではほぼしなくなっています。(今では年に1.2度行く西表釣行が最高!)船はとにかく楽でいいんですけど僕のような者にはそう頻繁には行けず何より真実を調べるには結局自分の船と船頭が必要になるからであります。(笑) 船や沖磯への渡磯、管理釣り場も同様、釣りに来てるのに「時間を守らないといけない(特に朝とか(笑)」というのも苦手です(笑)もちろん今やたとえ一日オカッパリでのんびりと釣りをするのにも「ルール厳守」は必要。「遊ばせてもらっている立場」を理解しいわゆる最低限のマナーは守っていきましょうみなさん。 お陰様で釣りの方はまだまだ構想でいっぱい!Lシリーズに続き待望のシーバスロッド(この呼び方も変えたいなぁ(笑))も準備中です。またあと数週間で発売となりますGPduckのとても楽しみです!みなさん是非これからのGo-Phishにもご期待ください。
53歳の音楽の話… 昨夜もライブ演奏帰りの道中で聴いていたSAKANA、僕も知ったのはつい最近(Gさんありがとうございます!!)で知る人はとても少ないかも知れませんが僕が長く様々な音楽を聴きドラムを叩き仕事にもした音楽生活の中で「過去そしてこれからもきっと一番好きであろうユニット」がSAKANAです。タケダさんがそう言うなら?っと思ってくださる皆さんは是非このSAKANAの僕が思う代表作=BLIND MOON・LOCOMOTION・リトルスワロウの3作品は聴いてみてください。普段音楽を聴かない人でもわずかでも僕のような者にも興味がおありの感性があればきっと「何か」はわかってもらえると思います。 音楽は「道」です。入り口があってときめいて、途中立ち止まる所や人によってはそこに居続けたりたりもしますがゴールはあるのかないのかわからない自分が望めば延々と続く「道」。ドラマーとしての僕は根っからの頭の悪さも講じて「ああなりたい」とか「こうしたいとか」浅く見えるものばかりを追いかけて若い時を過ごしたような気もしていますが20代になってからは音楽も仕事になって「本物」に触れる機会も多くて実にたくさんの経験をさせてもらってきました。今ではすっかり50S 60SJazzなんかも大好きになって毎夜のように聴いています。「Jazzは一生を捧げるにふさわしい音楽」究極を迎えた50年代や60年代Jazzを聞いていると僕もそう思います。 今僕が加入しているザ・たこさんはある人にはコミックバンド、ある人にはロックバンド、ある人にはファンクバンド…「ファンクとか簡単に言うなや」が僕の口癖ですが(笑)JazzもBluesもできんのにFunk言うたらあかん。これ本当です。僕は黒人音楽も白人音楽もどちらも好きですがこと黒人音楽に至ってはBlues、Jazz、R&B、Soul、Funk…hiphopとすべて好き…その時代の黒人音楽の最新形態だから! …言うても53歳、ガンガンのロックバンドはさすがに僕のような一般的な脳みそでは「しんどいな?」となるのでついついBluesやFolk、Jazz(この場合はたとえ速くても嬉しいという(笑))に没頭する傾向もあるんですが、ザ・たこさんにいたってはそんな中でも僕にとって「実によいところ」があるので今のところは気に入っています。今夏前には僕が加入後の初のアルバムも完成予定ですのでそのあたりのイメージも含めて是非聴いていただければと思っています。 僕の知る限り、世界の(ラジオでかかる)音楽はケルトやトラッドフォークからの流れとアメリカからのBluesに由来するものの二つに分かれてるだけと認識しているので基本どれも好きなんですがテンポがあって盛り上がるような近代音楽は100年近くもすっかり商業化が進みすぎたせいでもうええかげん終了ちゃうかと(笑)。それはそれでいいんやけど僕にとっての音楽や芸術の大事さは意味なく盛り上がるためでは決してなくて、寂しさや憂いを和らげるもの、場合によっては「無」にさせてくれるものだと思っています。そういう意味で自己(内心)を少し元気にさせてくれるものや場合によっては自己(内心)にとてつもなく大きな変化をもたらせてくれるものであると認識・実感しています。実際このSAKANAを聴いてもう好きで好きでたまらなくなった理由は、実に素晴らしい楽曲、歌声や歌詞、世界観、同様に素晴らしいギターのコードや旋律の美しさ、意外さ、なによりの音の優しさ…っと通常の評論家の方ならこういう書き方なのかもしれないけれど僕にはその先の「そっと、極めて優しく自分の心の端っこを指で撫でられているような感覚に陥るところ」。だからCDを聴きだすとすぐには止めれなくなるという(笑) 音楽好きとして、じっくりと聴く音楽の究極はこれだと認識しています。SAKANA素晴らしい! 一方肝心のドラマーとしての僕はと言うと実はこちらにも50を過ぎて大きな確信がありまして…。釣りの僕は「真実を知ること・そして創ること」。ドラマーとしての僕は「音の追及・音探しの旅」。思えば子供の時の最初の僕のアイドルはリバティーデヴィッド(最盛期のビリージョエルバンドのドラマー)。そしてボーナムにコージーに20代になってはフレッドビロウにジムゴードン、リッチーヘイワード…っと数えるとキリがないほどのドラムアイドルがいますが40歳を過ぎてとてもファンになったJayBellroseやJimmyCobb、paul motian…その他多数の大好きなドラマーを見ても実に明確、決してトニーウィリアムスやマックスローチは一度たりとも好きになったことなないという(パパジョーやフィリージョーはやっぱり別格 笑)…自分の技量(泣)っとジレンマに思っていたけど「これ単なる好みやん(笑)」っという事がはっきりとわかって笑ってしまったこともありましたがアンサンブルの中での自分の位置取りや押し引き、なにより楽曲ありきのドラムだという事を再認識し今に至っています。だからそんなに上手くならないのに音を追求するがゆえに楽器(金)はかかるという悲しい性分でもあります。(笑)僕もドラマーとして「地獄の80年代(笑)」を過ごしました。…「「いい音楽」や「いい音」これは誰が何と言おうと何年経とうと変わらないものがあります。やっぱBLUENOTE最強!(笑)
…という訳で久々のやや長文なBlogとなりましたが結果、釣りもドラムも明確な価値観が揃ってまた充実し始めているという事であります。これからも出来ることを確実にそして釣りも音楽も「創ること」「伝えること」を目指して行きます。
2021.3.21 pm雨の事務所にて。
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